|【豊中市の胃カメラ・大腸内視鏡検査】みやの消化器内科クリニック|内科・消化器内科

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食道カンジダ症

こんにちは。今回は食道カンジダ症についてです。

一言でいうと食道の粘膜にカンジダという真菌(カビ)の一種が生える病気です。カンジダ食道炎の原因となるのは、Candida albicanceと呼ばれる種類です。あまり聞きなれない病気ですが、内視鏡をしていると時々みかけます。この病気は体力が落ち、免疫力が低下した際に発症しやすい病気であり、特に持病がない方にも見られますし、特に糖尿病や悪性腫瘍、HIV感染などお持ちの方でもみられます。また抗生剤を服用して常在菌のバランスが乱れたときに感染することもあります。

内視鏡の所見としましては、食道の粘膜に白色の苔(コケ)状物質の付着がみられます。この白苔を生検することでカンジダ菌の存在を確認し、診断いたします。白苔が少量の場合は軽症ですが、白苔が集まって食道の粘膜に広がったり、潰瘍などを作ったりすると中等度~重症となります。

自覚症状としては何もないことが多いですが、病気がひどくなると食べ物が詰まる感じや飲み込みにくさ、痛みやしみる感じなど訴えられる方もおられます。軽症であるほど自覚症状がないので、内視鏡時に偶然みつかることも多々あります。

治療としては自然に治癒することも多いので、無症状であれば経過観察のみになります。ただ症状がある場合には抗真菌薬で積極的に治療します。

 

豊中市西緑丘3丁目14ー8

みやの消化器内科クリニック

院長 宮野 正人