食道がんとは
食道は、のどと胃をつなぐ管状の臓器で、口から食べた食物を胃に送る働きがあります。
食道の内面を覆っている粘膜表面の上皮から発生したがんを食道がんと呼びます。
食道の内面を覆う粘膜から発生したがんは、大きくなるとその下にある粘膜下層、筋層にも入り込み、さらに食道の壁を貫いて食道の周りにある気管や肺、大動脈などの組織に広がってしまいます。
また、食道の周りにはリンパ管や血管が豊富にあり、がん細胞はこれらの流れにのって臓器に流れ着きそこで増殖することがあります。これを転移といいます。
日本では食道がんは男性に多くみられ、男女比はおよそ5:1とされています。40歳代後半から増加し70歳代に発生しやすいと言われています。
食道がんには「扁平上皮がん」と「腺がん」という2種類があります。
日本では食道がんの90%以上は扁平上皮がんといわれており、残りの数%が腺がんです。