脂肪肝とは
脂肪肝とは中性脂肪を主体とする脂肪滴が肝臓に蓄積した状態のことをいいます。
脂肪肝は大きくわけてアルコール多飲により起こる「アルコール性脂肪肝」とアルコールを接種していないもしくは少量であるのに起こる「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
」に区別されます。NAFLDの発症には肥満、メタボリック症候群、生活習慣病が関与しているといわれています。
またNAFLDはさらに、進行することがない「非アルコール性脂肪肝(NAFL)」と肝硬変や肝がんに進行する可能性がある「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」と分類され、NAFLDの10~20%を占めます。逆にいえばNAFLは進行しないので病的意義のない脂肪肝といえます。
脂肪肝(NAFLD)の頻度は肥満人口の増加に伴い成人の20~40%といわれております。男性では30歳を超えると30~40%と高頻度を示し、一方で女性は年齢とともに徐々に高頻度となります。