|みやの消化器内科クリニック|豊中市西緑丘にある内科・消化器内科

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胃ポリープ

みなさん、こんにちは。

今回は久しぶりの投稿になりました(;’∀’)

ホームページ上に主な消化器疾患の説明を更新いたしました。トップページ→「病名を探す」でよくある疾患を中心にそれぞれ説明しておりますので、そちらもご参照ください。

ブログでは、これからはそこに載せていない疾患を中心に解説していきます。

 

まず非常によくみる「胃ポリープ」についてです。

胃ポリープとは胃の内側にいぼのように出っ張る病変に対して用いられます。一般的には腫瘍ではない良性の隆起性病変の総称として使われます。

胃ポリープは主に胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、あとは特殊型(炎症性、症候性、家族性)というように3つにわかれますが、ほとんどは胃底腺ポリープと過形成ポリープです。

自覚症状もでませんので、内視鏡やレントゲン検査で偶然発見されることがほとんどです。

 

①胃底腺ポリープ

非常によく見るタイプのポリープで、主にピロリ菌などの炎症の影響がない、健康的な胃粘膜に発生します。

ポリープの色調はほぼ周囲の粘膜と同じような色をしております。サイズは小さいものから大きいものまであり、多発する傾向にあります。

一般的に胃底腺ポリープから胃癌になることはほぼないといわれております。(極めてまれですが、胃癌になったという報告はあります)

よって基本的には切除は不要であり、経過観察で十分な病変です。

 

②過形成ポリープ

主にピロリ菌感染による炎症をおこした胃粘膜に発生する、赤みの強いポリープです。ピロリ菌と関連が強いですので、過形成ポリープがあれば、ピロリ菌を調べておくのもよいと考えます。逆にピロリ菌を除菌すると、過形成ポリープは小さくなったり、消失したりすることがわかっております。

サイズは様々ありますが、大きいもので1㎝を超えてくると癌が発生してくるといわれております。(約2%)

過形成ポリープも基本的には経過観察でよいですが、サイズが大きくなり1㎝を超えてがんの発生が疑われる場合、貧血の原因となっている場合などは内視鏡治療が検討されます。

 

胃カメラをさせていただいた患者様に「胃のポリープがありますよ」とお伝えすると、切除しなくていいのかという質問がよく返ってきます。上記のように胃のポリープ(特に胃底腺ポリープ)は非常によくありますので、見つかったから切除しないといけないということはほとんどありません。胃のポリープにおいて切除の適応となってくるのは癌や癌化が疑われる場合のみです。

また大腸のポリープは切除しないといけないポリープが多いですので、扱いが異なりますので混同しないようにしてください。

 

 

 

豊中市西緑丘3丁目14ー8

みやの消化器内科クリニック

院長 宮野 正人