機能性ディスペプシア|【豊中市の胃カメラ・大腸内視鏡検査】みやの消化器内科クリニック|内科・消化器内科

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機能性ディスペプシア

こんにちは。温かくなって過ごしやすい季節になりましたね。

皆さん、機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)をご存じでしょうか?難しい名前ですが、簡単にいうと内視鏡では胃に異常ないのですが、胃もたれや胃痛、不快感、すぐお腹がいっぱいになる、などの症状のみが慢性的に持続する病気です。

症状があって胃カメラを受けたけど異常はないといわれ、薬を処方されて、いつの間にか治っていたといった経験はありませんか?恐らくほどんどがこの病気ではないかと推察します。

実はこの病気はかなり多くの患者様にみられ、日本人の1割から2割ほどみられるという報告もあるほどありふれた病気です。以前までは「神経性胃炎」や「ストレス性胃炎」といわれ、放置されていたり、気持ち的なものと片付けられたりしているケースも多々ありますが、れっきとした病気なのです。

どういったことが原因になっているかといいますと、胃の働きが悪くなっている(胃が十分に動かず、食べたものをうまく十二指腸に送り出すことができない)、胃が知覚過敏になっている(小さな刺激にも反応してします状態)、精神的や肉体的なストレスなどの要因、胃酸過多(胃酸が出すぎている状態)、生活習慣の乱れ(アルコール、喫煙、不眠など)などの要因がいくつかが組み合わさって起こる複雑な病態です。ピロリ菌が原因となるいわゆる慢性胃炎とはまた別の病態とされています。

このように自覚症状があっても実際に炎症や異常が確認されない病態はいくつかあります。これらは機能的疾患といって働きの異常が原因となっております。(実際に病変がある場合は器質的疾患といいます)

機能的疾患の代表的なものとして非びらん性胃食道逆流症(NERD)があります。胸部のむかつきや不快感を感じ、逆流性食道炎みたいな症状を自覚しますが、実際の内視鏡では食道粘膜に炎症の所見がないような病態です。もうひとつとして過敏性腸症候群も挙げられます。下痢や便秘などの便通異常や腹痛を繰り返し自覚されますが、大腸内視鏡では何も異常がないような病態です。

特徴的な症状は上記にあるような、食後のもたれや膨満感、早期腹満感(食べ始めてすぐに満腹になる)、みぞおちの痛み、みぞおちの灼熱感(焼けるような感覚)が数か月など長期間持続します。それ以外でも胃のむかつき、食欲不振、吐き気、嘔吐など人によって症状の出方は様々あります。この病気であると診断するには、内視鏡で慢性胃炎(ピロリ菌感染)、胃潰瘍、胃癌などの目に見える病気がないことを確認することが前提となります。

 

治療としては生活習慣の改善、食事療法、薬物療法が挙げられます。

規則正しい生活を送り、ストレスから解放されることが重要です。規則正しい食事を行い、睡眠や休養を十分にとってください。また適度な運動を心がけましょう。

食事はよく噛み、ゆっくりと食べ、一度に食べすぎないようにしてください。食事内容もバランスを考慮してください。脂肪分の多いものや炭酸、スパイス、コーヒー、マヨネーズなどは摂取しすぎないように注意してください。

症状によっては薬物治療も実施します。胃の働きを改善させる薬や胃酸分泌抑制薬が使われることが多いです。

ピロリ菌の感染がある慢性胃炎の場合にはまず除菌治療です。これで症状が改善する場合もあります。

残念ながら一旦症状が改善しても、再発することが多々あります。完治というのは難しい病気ですので、わかる原因を除去しながら症状がでないように、上手く付き合っていくような病気と考えます。

症状から自分もあてはまるかなと感じた方は、一度当院までご相談いただければと思います。

 

 

豊中市西緑丘3丁目14ー8

みやの消化器内科クリニック

院長 宮野 正人