ピロリ菌
- 2022年1月20日
- 胃癌,ヘリコバクターピロリ菌
今回はピロリ菌に関してのお話です。
もうご存じの方も多いと思いますが、ピロリ菌は胃に住み着くことで、慢性胃炎の状態となり、胃潰瘍や胃癌の原因となる細菌です。
感染経路は経口感染が大部分といわれており、小さいころにご両親などから感染したり、井戸水などを使用することで感染するといわれております。衛生環境が整った現代においては、感染率は昔に比べてかなり下がっていますが、特に50台以降の方はまだ感染率は高く、一定数おられます。
ピロリ菌の感染があるかどうかを調べるには、保険診療上は内視鏡検査が必要になります。つまり内視鏡検査で慢性胃炎の存在を確認してからピロリ菌のチェックをするという流れになります。
ピロリ菌未感染の方はほぼ胃癌にはなりません。感染している方でも除菌治療を行うことで胃癌のリスクを大幅に低下させることができます。
感染していても無症状のことも多いので、気になる方はまず内視鏡検査をお勧めいたします。
豊中市西緑丘3丁目14ー8
みやの消化器内科クリニック
院長 宮野 正人