胆のうポリープ
- 2022年9月6日
- 胆のう病変
こんにちは。今回は胃腸から少し離れまして、胆のうポリープのお話です。
胆のうポリープとは胆のうの壁から内側に向けて発生した隆起性病変のことを指します。
症状はありませんので、健診や人間ドックの超音波検査で偶然発見されることが多い疾患です。胆のうポリープの多くはコレステロールポリープという良性のものです。約90%を占めるとされています。その他、良性の過形成ポリープや、炎症性ポリープ、腺腫といった癌の前段階のポリープ、また胆のう癌そのものであることもあります。
治療としましてはやはり癌が疑われる病変が適応となってきます。評価する項目としましては①ポリープが10mm以上②経過観察中に大きくなってくる③大きさに関わらずポリープの茎が幅広いもの④超音波検査で癌が疑われる所見がある
治療は手術加療(胆のう摘出術)となります。
ただ小さいポリープであると上記のうちのどのポリープに当てはまるか見分けがつきません。だから大きくなってこないか、形が変わってこないかといったチェックが重要になってきます。目安として5mm以下では1年に1回程度、6~9mmでは半年に1回程度の腹部超音波検査での経過観察が推奨されています。
当院で超音波検査での経過観察も可能ですので、ご相談いただければと思います。
豊中市西緑丘3丁目14ー8
みやの消化器内科クリニック
院長 宮野 正人