食道アカラシアとは
食道アカラシアとは、下部食道括約筋の異常による弛緩不全のため、食道から胃への食物の流れがスムーズに行われなくなってしまう運動機能障害のひとつです。
口から入った食べ物は食道の蠕動運動により胃に運ばれます。通常であれば胃と食道のつなぎ目の部分は胃の内容物が逆流しないように、普段は閉じられておりますが、食べ物が通るときに下部食道括約筋が緩んで胃の中へ運ばれます。しかしアカラシアではその筋肉が緩まないので、胃へ食物を運ぶことができなくなり、食道内で停滞してしまいます。
30歳~50歳代で発症することが多いとされておりますが、どの年代でも起こりえます。頻度は10万人に1人程度でまれな病気です。